都営交通を担う東京都交通局は8月1日から開局111周年の記念企画を順次実施する。まずノベルティグッズとして「靴用消臭ペーパー」の配布を行う。
「111年もの間、都民の“足”として皆さまからご愛顧頂いたことに感謝を込めて」配布する。産業廃棄物だった梅の種を炭にして再生紙に抄きこんだ「炭再生紙」を使用。炭の効果で臭いや湿気を吸着、軽減する。浅草線新橋駅・大江戸線上野御徒町駅・大江戸線新宿西口駅の各ツーリストインフォメーションセンターと三ノ輪橋おもいで館で配布される。
デザインは配布場所ごとに異なる。新橋駅での配布分は都営地下鉄をデザイン。上野御徒町駅では都営バス、新宿西口駅では都営交通キャラクター「みんくる」、三ノ輪橋おもいで館では「とあらん」をデザインしたものを配布する。配布期間は8月1日から来年2023年1月11日までの予定だが、なくなり次第終了する。
今後は今年2022年11月1日から「都営交通デジタルスタンプラリー」が実施される予定。ほかにも開局111周年記念の「荒川線の日」イベント(秋頃)や「都営フェスタ2022」(12月頃)が開催される予定だ。
東京都交通局は111年前の1911年8月1日、東京市内の路面電車を運行する東京市の電気局として発足した。これに先立つ1906年、東京市内の路面電車を運行していた私鉄3社が合併するとともに運賃の値上げを実施。激しい値上げ反対運動が起こったことをきっかけに東京市が路面電車の運行を引き継いだ。
電気局は1924年から市営バス(通称「円太郞バス」)の運行も開始。1943年の都制施行にあわせ現在の東京都交通局に改組された。
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