東急池上線の長原駅も「木になる駅」に 多摩の木材を活用



改札外コンコースのリニューアルイメージ。【画像:東急】

東急は4月15日、東急電鉄池上線の長原駅のリニューアルが今年2021年秋に完成すると発表した。

同線の戸越銀座駅や旗の台駅に続く「木になるリニューアル」事業の一環。地上階の駅舎や東急ストア入口、改札外に新設する店舗の一部は、東京の多摩地区で生産された多摩産材を活用し、「木のぬくもりが感じられる軒下空間」を演出する。地下のホームは既存の躯体(くたい)を利用した「ゲートのような意匠」にする。

東急によると、多摩産材の活用で木材が吸収している二酸化炭素約1tを固定化し、大気中の二酸化炭素増加を抑える。このほか、駅天井の仕上げを工夫して廃棄物の削減するなど、地球環境に配慮した取り組みを実施するという。

地下ホームのリニューアルイメージ。【画像:東急】

長原駅は1927年に開業。戦後の1973年、駅付近を通る環七通りの踏切を解消するためホームが地下化された。