日本最長、所要時間は6時間46分の路線バス「八木新宮線」貸切ツアー 車庫の撮影会も



日本旅行は3月5日、奈良交通の八木新宮線と同じ経路で運行する貸切バスツアーを4月に実施すると発表した。

奈良交通のバス。【画像:日本旅行/山中章雄】

八木新宮線は、近鉄線の大和八木駅(奈良県橿原市)から紀伊山地を縦断し、紀伊半島南部のJR紀勢本線・新宮駅(和歌山県新宮市)を結ぶ路線バス。距離は約170kmで、高速道路を通らない路線バスとしては日本一長い距離を走る。3月5日時点の時刻表によると、所要時間は最長で6時間46分だ。

4月のツアーでは、車両は奈良交通の日野ブルーリボンIIトップドア車QDG-KV234L3を使用。この車両は八木新宮線では不定期でしか運行されていない。これに加え、路線運行時に使用する車内案内の放送と運賃表の表示も実施。路線運行を忠実に再現するという。

奈良県五條市の坂本地区を走る八木新宮線の路線バス。【撮影:草町義和】

実施日(出発日)は4月10・17日の2回で、いずれも1泊2日の行程で大和八木駅~新宮駅間を往復。奈良交通の十津川営業所や新宮車庫、葛城営業所でバス車両の撮影会も行う。旅行代金は一人1席の基本プランが2万6500円、一人で2席を占有するプランが3万2000円になる。申込みは3月10日15時から、専用予約サイトで受け付ける。