京都鉄道博物館の「ハチロク」も『鬼滅の刃』「無限列車」に 「より近い姿」で運転



京都鉄道博物館は12月17日、同館で動態保存している「ハチロク」こと8620形蒸気機関車の8630号機を、漫画・アニメ『鬼滅の刃』に登場する「無限列車」仕様にして運転すると発表した。東映太秦映画村や京福電気鉄道(京福電鉄=嵐電)と共同で実施している『鬼滅の刃』コラボ企画の一環。

「無限列車」仕様になる8620形8630号機のイメージ。【画像:京都鉄道博物館】

京都鉄道博物館では動態保存の蒸気機関車を多数保有しており、蒸気機関車が客車をけん引して構内の線路(往復約1km)を走る「SLスチーム号」を運転している。8630号機がけん引する際は「無限列車」と同様、蒸気機関車先頭のナンバープレートを「8630」から「無限」の漢字2文字に置き換えて運転する。

「SLスチーム号」のけん引機は日替わりで、8630号機のほかC56形160号機、C61形2号機、C62形2号機がけん引している。来館日に8630号機がけん引するかどうかは、前日の18時以降に京都鉄道博物館のウェブサイトで確認できる。

8620形は大正初期の1914年から製造が始まった、国鉄の旅客列車用蒸気機関車。『鬼滅の刃』も大正時代を舞台にしており、漫画やアニメで描かれた「無限列車」のけん引機は8620形に似ている。

JR九州も同社が動態保存している8620形58654号機を使用したSL列車「SL鬼滅の刃」を運転しているが、JR九州の58654号機は除煙板(デフレクター)が取り付けられている。これに対して京都鉄道博物館の8630号機は漫画やアニメの「無限列車」と同様、デフレクターが設置されておらず、「無限列車」により近い姿になっている。