西武特急「ラビュー」乗務員室の試作腰掛け「50万円」で販売 きょう横瀬基地で展示



西武鉄道は11月8日、横瀬車両基地(埼玉県横瀬町)で開催する同基地の一般公開イベント「Laview(ラビュー)ブルーリボン賞受賞記念 車両基地まつり in 横瀬」で、001系特急型電車「ラビュー」乗務員室に設置している運転士腰掛けの試作品を展示する。あわせて同日から、この試作品の販売を行う。

「ラビュー」の乗務員室。腰掛けが回転機能により先頭窓の反対側を向いている。【画像:西武鉄道】

座席回転機能と上下・前後調整機能、コートフック付き。回転機能により運転士がスムーズに座ることができ、乗務員室のスペースを有効に活用できるという。大きさは幅約600mm、奥行き約800mm、高さ約1330mm。台座を含む重さは約80kgだ。

価格は1脚50万円(税別)で、2脚を販売。送料込みだが、関東圏以外への発送は追加の送料が必要になる。購入の申込みは11月8日の10時から11月10日23時59分まで、専用ウェブサイトで受け付ける。申込み多数の場合は抽選になり、当選者には11月中旬にメールで通知する。

西武鉄道によると、この試作品は「ラビュー」開発の際、乗務員などから使用感を聞くために製作されたもの。素材やカラーリング、仕様は本物と同じという。乗務員室以外でも使えるよう、特製の台座を装着した状態で販売する。

台座を装着した運転士腰掛けのイメージ。【画像:西武鉄道】
ブルーリボン賞の受賞式で展示された「ラビュー」乗務員室の腰掛け(左)。【撮影:草町義和】

「ラビュー」は2019年3月に運転を開始した、西武鉄道の特急車両。池袋線の特急「ちちぶ」などで運用されている。2020年6月には、初代特急5000系「レッドアロー」以来、西武鉄道としては50年ぶりに鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞した。

001系「ラビュー」。【撮影:未来鉄道データベース運営部(K)】