地下鉄の切符をスマホで読み取ると都電が利用可能 東京メトロと東京都が技術検証



都電荒川線を走る電車。【撮影:草町義和】

東京地下鉄(東京メトロ)と東京都交通局は10月27~30日の期間、「東京デジタルパス」の実証実験を行う。

東京の地下鉄を自由に乗り降りできる磁気式カードタイプの切符「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車家」「Tokyo Subway Ticket」の有効期限を専用のスマートフォンアプリで読みとることで、スマホの画面に「東京デジタルパス」を表示。これを都電荒川線の乗務員に提示することで、同線を利用できるようにする。

「東京デジタルパス」は「一日乗車券」「Tokyo Subway Ticket」が有効期限を迎えるのと同時に終了し、スマホ画面にもその旨表示される。

「東京デジタルパス」の利用イメージ。【画像:東京メトロ・東京都交通局】

技術検証では、1都3県に在住する20~69歳の男女60人がモニターとして参加。東京メトロと東京都交通局は、モニターに対し磁気式の紙切符とデジタルチケットを連動させることの操作性や使い勝手について確認し、乗務員にもデジタルチケットの視認性などの聞き取り調査を行うという。

東京メトロと東京都交通局は「この技術検証を通じて、新たなマルチモーダルサービスの実現を目指してまいります」としており、複数の移動サービスを一体的に提供する「MaaS」(マース)の研究・開発の一環とみられる。