小田急電鉄が回数券をリニューアル 1セット10枚に統一、有効期間は短縮



小田急電鉄は12月23日、現在の回数券に代わる新しい回数券「小田急チケット10」を2020年4月から発売すると発表した。1セットあたりの発売枚数や発売額などが変わる。

「小田急チケット10」の券面イメージ。【画像:小田急電鉄】

「小田急チケット10」は「レギュラー」「オフピーク」「ホリデー」の3種類。それぞれ現在の普通回数券、時差回数券、土・休日回数券に相当する。

1セットあたりの枚数は現在、普通乗車券が11枚、時差回数券(平日10~16時と土休日・年末年始期間の終日)が12枚、土・休日回数券(土休日・年末年始期間の終日)が14枚だが、「小田急チケット10」は3種類とも10枚になる。

一方、現在の回数券は発売額(大人130円区間)を1セット1300円に統一し、枚数によって1枚あたりの価格と割引率を変えていたが、「小田急チケット10」はレギュラー1150円、オフピーク1300円、ホリデー900円とし、種類ごとに発売額と割引率を変える。割引率は一部の区間が据え置きとなるほかは現在の回数券より高いという。

有効期間は現在の回数券が3カ月だが、「小田急チケット10」は1カ月短い2カ月に変更される。

小田急電鉄は割引率を高めて枚数を見直したことで「分かりやすく、よりお求めやすくなったことが特徴」としている。「小田急チケット10」は2020年4月1日の始発から発売される予定。現在の回数券は2020年3月31日限りで発売を終了する。障害者向けと通学割引の回数券は引き続き販売される。