長崎の路面電車が小田原に「帰郷」 運送費などクラウドファンディングで調達へ

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かつて神奈川県小田原市内を走っていた箱根登山鉄道の路面電車を、64年ぶりに小田原に戻して保存しようというプロジェクトが立ち上がった。小田原市の市民団体「小田原ゆかりの路面電車保存会」は必要資金を調達するため、クラウドファンディングによる募金の呼びかけを始めた。

保存会が小田原での保存を目指しているのは、長崎電気軌道(長崎電軌)150形電車の151号(箱根登山鉄道時代の形式・番号はモハ20形電車モハ202)。クラウドファンディングサイトでの保存会の説明によると、かつて路面電車が走っていた国道1号の近く(小田原市南町)で保存するという。

小田原での保存には、長崎からの運送費(750万円)や保存場所への設置費(90万円)を含む、合計約1000万円の資金が必要という。今回のクラウドファンディングでは必要資金の一部を集めるとし、目標金額を500万円に設定している。期間は9月25日の23時まで。

151号(モハ202)は1925年、王子電気軌道(現在の都電荒川線を運営)の電車として製造され、戦後の1952年から4年間、小田原市内の路面電車線を走った。1956年に小田原市内の路面電車線が廃止されたため、翌1957年に長崎電軌に移籍。1988年には箱根登山鉄道時代の塗装が復元された。

この頃から動態保存車としてイベント時の臨時運転などで使われてきたが、昨年2019年3月に引退。今年2020年2月、長崎電軌は151号を希望者に譲渡すると発表し、これを受けて小田原市内で保存しようというプロジェクトが立ち上がった。

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