北海道新幹線の立岩トンネル豊津工区が掘削開始へ 来賓招いた安全祈願は実施せず



鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は5月26日、北海道新幹線・立岩トンネルの4工区のうち豊津工区の掘削を開始すると発表した。

立岩トンネルの長万部寄りの坑口(中央)が設けられる場所。【画像:鉄道・運輸機構】

掘削開始は6月17日頃を予定しているが、新型コロナウイルス感染の影響を考慮し、来賓を招いた安全祈願は行わないことにしたという。

立岩トンネルは北海道新幹線の新八雲(仮称)~長万部間に設けられるトンネル。全長は約17kmで四つの工区に分けられており、このうち最も長万部寄り側の豊津工区は約2.1kmある。工事期間は2023年4月24日までの予定。

北海道新幹線は、本州の青森市と北海道の旭川市を結ぶ新幹線鉄道の建設線。このうち新青森~新函館北斗~札幌間がJR北海道の営業路線として具体化し、新青森~新函館北斗間が2016年に開業した。新八雲~長万部間を含む新函館北斗~札幌間は、2030年度末(2031年春)に開業する予定。