JR東日本「えきねっと」大幅リニューアル QRコードで切符受け取りやコンビニ支払いも



リニューアル前(左)とリニューアル後(右)の「えきねっと」画面。【画像:JR東日本】

JR東日本とJR北海道は4月13日、ネット予約サービス「えきねっと」の大規模リニューアルを行うと発表した。6月27日5時から利用できる。

新しい「えきねっと」では、アプリで切符の受取用QRコードを表示し、これを指定席券売機にかざすことで切符を受け取れるようにする。2人以上の予約ではQRコードを二つに分けて送ることができ、離れた同行者が別の駅、別の時間に発券することも可能だ。

北海道内では「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」を新たに設定。札幌~岩見沢間と札幌・新札幌~苫小牧間で設定する。定期券やICカードを組み合わせることにより、窓口で切符を購入することなく乗車できるようになる。割引率は20~35%だが、6月27日~9月30日は「えきねっと」リニューアル記念として30~45%に引き上げる。これに伴い、札幌~岩見沢間の定期特急回数券は6月30日で発売を終了する。

また、「新幹線eチケットサービス」にJR東日本の会員制サービス「大人の休日倶楽部」の割引を適用する「おときゅうeチケ」を新たに設定。大人の休日倶楽部割引以外にも往復割引などを適用した予約・購入が可能になる。「北海道フリーパス」などの企画切符も「えきねっと」で購入できるようにする。

決済方法も多様化。予約時点で決済されるクレジットカード払いのほか、JR北海道・JR西日本・JR東日本の列車を申し込んだ場合はコンビニエンスストアや金融機関のATMなどでも支払うことができるようになる。

ポイントは「新幹線eチケット(指定席)」で最大2%、チケットレスサービスで最大5%の「JRE POINT」を付与。JR東日本のクレジットカード「ビューカード」を使うと、さらに最大3%(ゴールドカードは最大8%)が付与される。

このほか、「えきねっと」ウェブサイトのユーザーインターフェイスを一新。トップ画面から乗りたい経路を直接検索できるようにするほか、座席の選択画面では列車の進行方向が分かるようにする。また、空席状況と価格を比べながら商品を選択できるようにする。

JR東日本は「えきねっとでは、きっぷの代わりにQRコードをチケットとしてご利用いただけるサービスの検討を開始する」としており、将来的にはQRコードで切符を受け取るのではなく、QRコード自体を切符として扱うチケットレスサービスが導入される見込みだ。