近江鉄道とJR西日本は1月26日、近江鉄道線へのICカードの導入日を3月1日に決めたと発表した。導入システムはJR西日本が展開しているICカード「ICOCA」で、全国相互利用サービスに対応。同時に子供運賃を大幅に値下げして10円にする。

ICOCAやSuicaなど全国交通系ICカードが利用できるのは近江鉄道線の全線で、米原~貴生川と高宮~多賀神社前、八日市~近江八幡。すべての駅にICカードの入場用読取機を設置するほか、一部の駅は出場用読取機も設置する。チャージが可能な駅は彦根・八日市・貴生川・近江八幡の4駅。
基本的には駅にある入場用読取機や出場用読取機にICカードをタッチすれば利用できる。ただし出場用読取機がない駅で降車する場合や、進行方向前寄りのドアのみ開いたときに降車する場合、電車内に設置されている出場機にICカードをタッチする必要がある。

近江鉄道線の定期券とチャージ残高による乗車機能を併せ持ったICカード「近江鉄道線ICOCA定期券」も発売。券面に近江鉄道線の定期券情報を印字しないタイプで、ICOCAのカードとは別に近江鉄道線線定期券の内容控を発行する。ICOCAのウェブ定期券サービス「iCONPASS」も導入。ウェブサイト上で近江鉄道線の定期券や企画切符を購入できるようにする。
また、「こどもICOCA」など子供用の交通系ICカードで近江鉄道線を利用する場合、1乗車10円で利用できるようにする。近江鉄道とJR西日本によると、このサービスは西日本エリアでは初めてという。

一方で現在発売されている切符の見直しも行われる。普通乗車券は原則として紙の切符での発売を終了。現金で乗車する場合は整理券方式に統一する。定期券も紙の切符での発売を終了。回数券や信楽高原鉄道の連絡乗車券などは廃止する。企画切符は一部発売を終了するほか、引き続き発売される企画切符も値上げや効力の見直し、ネット発売への統一などが行われる。
フリーパス「1デイスマイルチケット」の場合、現在は金~日曜と祝日に限り1日乗り放題だが、変更後はすべての日を対象に1日乗り放題になる。現在は大人900円・子供450円で発売しているが、大人1500円・中高生1000円に値上げし、子供用は設定しない。発売方法はiCONPASSとスマートフォンアプリ「RYDE PASS」に集約。駅窓口での発売を終了する。
近江鉄道とJR西日本は全国交通系ICカードやiCONPASSの導入により、近江鉄道線の利用者の利便性向上を図るとしている。
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