相鉄「おかいもの電車」再現列車を運行 ヘッドマークは認知拡大の「アレンジ」も



相鉄と相鉄ビルマネジメントは10月24日、かつて運行していた「おかいもの電車」を再現したラッピング列車を11月3日から運行すると発表した。これにあわせて「おかいもの電車復活記念入場券」も発売する。

かつて運行されていた「おかいもの電車」。【画像:相鉄グループ/相鉄・相鉄ビルマネジメント】

車両は11000系電車の10両編成1本(第11002編成)を使用。編成両端の1号車(横浜寄り)と10号車(海老名寄り)に「おかいもの電車」のラッピングを施す。1号車のヘッドマークもかつての「おかいもの電車」と同様、ハトが買い物かごをくわえたデザインに「オカイモノ」「急」の文字が追加される。

11000系「おかいもの電車」ラッピングのイメージ。【画像:相鉄・相鉄ビルマネジメント】

10号車のヘッドマークもほぼ同じデザインだが、文字はアレンジが加えられて「YOKOHAMA」「ドッチモ」「定期」に変わる。相鉄新横浜線・西谷~新横浜と相鉄本線・西谷~横浜のどちらも利用できる定期券「YOKOHAMAどっちも定期」の認知拡大を図るためという。

ヘッドマークは1号車(左)と10号車(右)で文字が異なる。【画像:相鉄・相鉄ビルマネジメント】

11月3日から12月下旬ごろまで、相鉄本線・横浜~海老名と相鉄いずみ野線・二俣川~湘南台で運行される予定。相鉄新横浜線やJR線、東急線など相互直通区間では運行しない。

「おかいもの電車復活記念入場券」は5駅(横浜・二俣川・大和・海老名・湘南台)のD型硬券普通入場券と台紙をセットにしたもので1セット800円。11月3~30日の期間、横浜・星川・二俣川・大和・さがみ野・湘南台・羽沢横浜国大の7駅で発売されるほか、ネットショップ「きっぷと鉄こもの」でも11月3日9時~12月31日に発売される予定だ。合計1500セット限定。

「おかいもの電車復活記念入場券」のイメージ。【画像:相鉄・相鉄ビルマネジメント】

相鉄・相鉄ビルマネジメントによると、「おかいもの電車」は横浜駅西口に買い物に行く人向けに1960年11月1日に運行開始。5000系電車の4両編成を使用し、1日に上下各1本が走った。行先表示板の代わりに買い物かごをくわえたハトのヘッドマークを掲出していた。

現在は相鉄ビルマネジメントが運営している相鉄のショッピングセンター「相鉄ジョイナス」が今年2023年11月20日にオープン50周年を迎えることから、特別企画として「おかいもの電車」の復活運行を行うことにしたという。

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