水島臨海鉄道の運賃値上げ「10月1日」から 初乗り200円超え、中国運輸局長が認可



国土交通省の中国鉄道運輸局長は5月31日、水島臨海鉄道(岡山県倉敷市)が申請していた旅客運賃の上限変更を認可した。10月1日に値上げされる。

水島臨海鉄道の列車。【撮影:草町義和】

改定率は全体で10.5%。定期以外は10%で通勤定期は12.4%、通学定期は9.2%になる。普通旅客運賃の上限は20~30円の値上げ。初乗り(4kmまで)は現行190円から210円に改定され、200円を超える。

鉄道事業の旅客運賃は国土交通大臣や地方運輸局長が運賃額の上限(上限運賃)を認可し、鉄道事業者は上限の範囲内で実際に適用する運賃(実施運賃)を設定する。水島臨海鉄道によると、現在の実施運賃は上限運賃と同額。10月の運賃改定時も今回認可された上限運賃と同額にするという。

水島臨海鉄道は倉敷市駅(JR倉敷駅に隣接)と水島臨海工業地帯を結ぶ鉄道路線を運営。道路網の整備や少子化、コロナ禍で利用者が減少したほか、原油価格の高騰などで経費が増大し、施設の大規模な改修も計画していることから、4月に運賃の値上げを申請していた。

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