福井県の並行在来線会社がウェブサイト開設 北陸新幹線の敦賀開業に向け準備本格化



「福井県並行在来線準備株式会社」は2月25日、同社の公式ウェブサイトを開設した。北陸新幹線・金沢~敦賀間の延伸開業に伴う並行在来線(北陸本線)の経営引き継ぎに向け、準備が本格化している。

福井県並行在来線準備のウェブサイト。【画像:福井県並行在来線準備】

現在の整備新幹線のスキームでは、新幹線開業時に並行在来線をJRから分離し、地元の第三セクターなどが経営を引き継ぐことが着工の条件になっている。福井県では2012年5月、北陸新幹線の県内着工に際し、並行在来線の経営分離に地元が同意。昨年2019年8月に経営を引き継ぐ第三セクターの準備会社として、福井県並行在来線準備が設立された。

資本金は5億円だが、2021年度には20億円に増資する予定。今年2020年4月には社員33人を採用する予定で、開業時の社員数は約300人にする。2021年夏頃には、県内外から広く意見を募ったうえで開業時の社名に変更する。

2022年度末(2023年春)には、北陸新幹線の金沢~敦賀間が延伸開業する予定。これにあわせて北陸本線の同区間は、JR西日本から石川・福井両県の第三セクターに引き継がれる。

福井県並行在来線準備が経営を引き継ぐ区間は、北陸本線のうち石川県境~敦賀間の約80km。駅数は18駅になる。同区間の普通列車は2019年3月時点のダイヤで1日104本。利用者数は1日平均で約1万9000人いる。

石川県内の金沢~福井県境間は、2015年の北陸新幹線・長野~金沢間の延伸開業時に北陸本線・富山県境~金沢間の運営を引き継いだ第三セクター・IRいしかわ鉄道が運営を引き継ぐ見込みだ。

※ウェブサイトURL:https://www.fukui-heizai.co.jp/