北陸鉄道石川線の新型車両は「百万系」車内外のデザインなど決定、色違い6編成



北陸鉄道は7月13日、石川線に導入する新型車両のデザインなどが決まったと発表した。形式名は「1M系」で、読みは「加賀百万石」の歴史と石川県の人口(約100万人)にちなんで「ひゃくまんけい」とした。「M」にMillion(ミリオン)=100万を意味を持たせている。

石川線に導入される「1M系」のイメージ。【画像:北陸鉄道】

1M系は総合車両製作所(J-TREC)が新造する1編成2両の電車。老朽化が進む既存車両の置き換えを目的に導入する。コンセプトは「結美 -Musu-Bi- 沿線の美しいひと、まち、自然、文化を結ぶ(括る【くくる 】)」とした。安全性や快適性の向上に加え、地域公共交通としての石川線の魅力向上と利用促進を目指す。

車体はステンレス製で1両の寸法は全長1万8500mm・全幅2764mm・全高4025mmの計画だ。定員は1両あたり117人(座席35人・立席82人)。制御装置は省エネルギー型を採用し、電力少量を約6割削減できる見込みという。

外観デザインは一般投票で示した3案のうち、白山連峰や日本海を思わせる横方向のスリットライン「空に始まり、海へ続く」を採用。また、カラーバリエーションとして「加賀五彩」と「北鉄オレンジ」を採用し、編成ごとに異なる色を採用する。先頭部の形状は白山比咩神社や白山手取川ジオパークの扇状地を表現している。

外観デザインは一般投票により決まった。【画像:北陸鉄道】
1M系のカラーバリエーション。編成ごとに異なる色を採用する。【画像:北陸鉄道】

旅客乗降用のドアは片側3カ所で車内の座席はロングシート。優先席とフリースペースを出入口付近に設けるほか、視認性を高めたデジタル案内表示器も設置する。

内装デザインは白山比咩神社の幣拝殿内をイメージしてまとめた。モケットは巫女装束などから着想を得て、加賀五彩の「臙脂」をベースとしている。床材は幣殿内の床板をイメージした木目柄。側壁は拝殿内の垂幕や「穢れなき神聖な色」とされる白をベースとし、妻壁は黒を用いて浄化や静寂の意味合いを表現したという。

1M系の車内イメージ。【画像:北陸鉄道】

北陸鉄道は2027年度から1M系を順次投入。最終的に12両(2両編成6本)を導入し、既存の老朽車両を置き換える考えだ。

石川線は野町~鶴来の13.8kmを結ぶ鉄道路線。野町駅は金沢市の市街地内で、ここから二つ先の新西金沢駅ではIRいしかわ鉄道線の西金沢駅に連絡している。

石川線の7000系(左)と7700系(右)。【撮影:草町義和】

旅客列車は現在、もと京王帝都電鉄(現在の京王電鉄)3000系電車を改造した8000系電車と、もと東京急行電鉄(現在の東急)7000系電車を改造した7000系で運行されている。いずれも1960年代に製造された車両で老朽化が著しい。

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