フィンランドの旅客列車「数十年ぶりスウェーデン直通」他国乗り入れも4年ぶり



北欧のフィンランドとスウェーデンを結ぶ国際旅客列車が8月10日から運行を開始する。両国を結ぶ旅客列車の運行は少なくとも34年ぶりとみられ、フィンランドから他国に乗り入れる旅客列車が運行されるのも4年ぶりになる。

フィンランドの鉄道。【画像:VR】

運行区間はフィンランド北部のオウルからケミ、トルニオを経て国境のトルネ川を渡り、国境のスウェーデン側にあるハパランダまで約130km。このうちトルニオ~ハパランダの約4kmが現在運休中の国境区間になる。運行事業者はフィンランド国鉄(VR)で1日2往復。所要時間は約1時間50分~2時間になる。

今回の運行再開はフィンランド北部の交通改善政策の一環。運行費用は国や沿線の自治体が公的補助を行う。軌間はフィンランドが1524mmの広軌に対し、スウェーデンは1435mmの標準軌。ただし両国の国境区間は1524mmと1435mmの4線軌で、フィンランド側から列車を運行する場合はハパランダまでは台車交換などを行わずに直通運転できる。

フィンランドとスウェーデンを結ぶ国際旅客列車の運行ルート(太赤)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

この国境区間は、かつてVRとスウェーデン国鉄(SJ)が定期の旅客輸送を行っていた。しかし採算上の問題から1988年にVRが運行を終了。1991~1992年ごろにはSJも運行を終了した。また、4年前の2022年3月にはロシアのウクライナ侵攻を機にフィンランド~ロシアを結ぶ国際列車の運行も停止。フィンランドと他国を結ぶ列車が消滅した状態になっていた。

《関連記事》
フィンランドも「脱広軌」調査へ 北部地域を標準軌に改軌、軍事輸送を改善
ポーランド~バルト3国を直結「標準軌鉄道」リトアニアで線路敷設工事始まる
JR西日本「100%バイオ燃料」営業列車の運行日決定 フィンランドメーカーから調達