西武鉄道は6月27日、新形式電車「7000系」の営業運転を開始した。同社が取り組んでいる省エネルギー化加速策としての車両更新プロジェクト「サステナ車両」の第2弾。東急電鉄から大井町線の9000系電車を譲り受けて改造した。

営業運転の開始に先立つ5月22日、西武鉄道の武蔵丘車両基地で7000系の第7106編成が報道関係者に公開された。
1編成の車両数は東急9000系が5両だったが、西武7000系は1両減って4両に短縮。モーター・パンタグラフなしの先頭車2両とモーター・パンタグラフ付きの中間車2両で構成される。車体形状に大きな変化はないが、外観デザインは一新。サステナ車両第1弾の8000系電車と同様、青と緑をベースに市松模様をあしらったものに変わった。先頭車両の先頭部カバー(スカート)も形状を変えている。


車内は座席配置やデザインも含め大きな変化はなく、東急車の面影を強く残している。大半の座席はロングシートで、車端部のボックス席も残された。シートモケットやドア上の案内表示器なども東急時代のものを流用している。



その一方、VVVFインバーター制御装置は東急9000系時代のGTO方式からIGBT方式のものに更新。補助電源装置のSIVも新しいものに交換し、省エネルギー性や保守性の向上を図っている。また、側方カメラシステムやドア半自動開閉機能、誤開扉防止システムを搭載。運転台ユニットはワンマン運転に対応させた。保安装置や車内案内装置などは西武鉄道仕様に改められている。







7000系は6月27日時点で12両(4両3編成)が導入されており、狭山線を中心に運用されている。西武鉄道は今後も7000系を順次導入し、多摩川線や多摩湖線、西武秩父線で運用する計画だ。
サステナ車両は西武鉄道が取り組んでいる車両更新施策の一つ。現在の電車は省エネルギー化を図るため、制御装置にVVVFインバーター方式を採用して電気消費量の削減を図っていることが多い。一方、西武鉄道では抵抗方式の制御装置を使用した旧型車両が依然として多く残り、省エネ化が進んでいないという課題を抱えていた。
このため、ほかの鉄道事業者から中古車両を譲り受けて省エネ化などの改造を施した車両を導入し、これにより省エネ化の加速化を図ることにした。まず小田急電鉄から8000形電車を譲り受け、昨年2025年5月から8000系電車として国分寺線で営業運転を開始した。

西武鉄道は今後もサステナ車両の導入を進め、最終的に8000系を約40両、7000系を約60両に増強する計画。同社が保有する電車の制御装置を2030年度までにVVVFインバーター方式に置き換えることを目指している。
参考:7000系の主要諸元(2026年5月22日時点)
編成(車種)
クハ7100(TC1)+モハ7200(M1)+モハ7900(M2)+クハ7000(TC2)
クハ7100
床下主要機器:CP
自重:28.8t
主要寸法(全長×全幅×全高):20000mm×2869mm×4048mm
定員(うち座席):139人(49人)

モハ7200
床下主要機器:VVVF(IGBT、1C4M)・BB×2
自重:33.2t
主要寸法(全長×全幅×全高):20000mm×2869mm×4058mm
定員(うち座席):150人(53人)

モハ7900
床下主要機器:VVVF(IGBT、1C4M)・SIV
自重:33.7t
主要寸法(全長×全幅×全高):20000mm×2869mm×4058mm
定員(うち座席):149人(53人)

クハ7000
床下主要機器:CP
自重:28.5t
主要寸法(全長×全幅×全高):20000mm×2869mm×4048mm
定員(うち座席):149人(53人)

各編成の車両番号(旧番号)
7102(9103)+7202(9603)+7902(9203)+7002(9003)
7104(9105)+7204(9605)+7904(9205)+7004(9005)
7106(9107)+7206(9607)+7906(9207)+7006(9007)
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