西武鉄道は4月21日、新宿線で現在運用している10000系特急電車「ニューレッドアロー(NRA)」について、来年2027年春に定期運行を終了すると発表した。ただし1編成をリニューアルし、2028年度から「観光特急」として運用する。

「NRA」は5000系特急電車「レッドアロー」の後継車両として1993年にデビュー。新宿線の特急「小江戸」や池袋線の特急「ちちぶ」「むさし」に投入された。2020年、001系特急電車「Laview(ラビュー)」の導入により池袋線での運用を終了している。
新宿線でも「NRA」後継車両として有料着席サービスに対応した新車両「トキイロ」を2027年春に導入することが計画されており、これに伴い「NRA」の定期運行が終了する予定。その後、「NRA」1編成のみリニューアル工事を実施し、2028年度から新宿線を走る「観光特急」として運用を開始する予定だ。
「観光特急」に改造されるのは10000系の第10112編成(7両)。西武新宿~本川越などで運用される。車両デザインは大河原邦男氏が監修。車内は一般席のほか半個室やソファ席を設ける。また、バーカウンターを新設して軽食やドリンクを提供する。車両名称やサービスなどの詳細は、今後改めて発表される予定だ。

大河原氏はアニメや玩具などのメカニックデザイナー。タツノコプロ制作の『科学忍者隊ガッチャマン』(1972年)を皮切りにアニメのメカデザインを手がけ、『機動戦士ガンダム』(1979年)や『装甲騎兵ボトムズ』(1983年)などに登場するロボット兵器をデザインしたことでも知られる。


西武鉄道は「大河原氏ならではの独創的でアイコニックなデザインと、特別感のある客室空間を融合させ、ゆったりと移動そのものを楽しめる列車を提供いたします」とコメント。大河原氏は「列車が変形してロボットになると言ったデザインを多く経験してきましたが、実際の鉄道のプロジェクトに関わるチャンスを頂けたことに感謝をするとともに責任を感じています。多くの皆様に楽しんで頂けるような列車にする為最大の努力で臨みたいと思います」とコメントしている。
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