国土交通省は、京王線の仙川駅から国領駅付近までの区間(東京都調布市)で構想されている連続立体交差事業(連立事業)について、着工準備を採択した。これを受けて調布市は連立事業の具体化に向け、調査や検討に乗り出す。

着工準備が採択されたのは、東京都調布市の仙川町から国領町まで約2.1km。区間内につつじヶ丘駅と柴崎駅を含む。線路を高架化または地下化して踏切5カ所を解消する。連立事業は通常、都道府県が事業主体になるが、この事業は調布市を事業主体として実施することが考えられている。
5カ所の踏切はすべて「開かずの踏切」とされており、このうち1カ所は「歩行者ボトルネック踏切」でもある。踏切交通遮断量は約4万1742台・時/日で、連立事業の実施により円滑な道路交通の確保や踏切事故の解消を図る。ほかに線路と立体交差する新たな都市計画道路として調布3・4・9号線が計画されている。
全体事業費は約867億円の見込み。調布市が実施した費用便益比(B/C)の評価結果は1.3で、便益が費用を上回っている。

調布市は今後、高架化と地下化のどちらの方法で連続立体化を図るのかなど、計画の具体化に向けた検討を進める。あわせて関係機関との調整や地元への説明会開催など都市計画の手続きも進める。
京王線の連続立体交差化は1983年までに新宿~笹塚の地下化がほぼ完了。2015年3月には国領駅付近~調布駅付近の地下化も完了している。また、笹塚~仙川の高架化工事が現在進められており、2030年度末の事業完了を目指している。着工準備が今回採択された区間は、高架化の工事中区間と地下化済み区間のあいだになる。
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