芳賀・宇都宮LRTの試運転で「脱線事故」渡り線の通過時、歩道に乗り上げる



試運転が始まったばかりの芳賀・宇都宮LRTの宇都宮東口停留場付近で11月18日深夜(1月19日未明)、電車の脱線事故が発生した。

脱線して歩道に乗り上げたHU300形「ライトライン」の第306編成。【画像:宇都宮市】

宇都宮市によると、事故は1月19日0時30分頃、宇都宮駅東口停留場の手前にあるカーブで発生した。HU300形電車「ライトライン」の第306編成を使用し、分岐器への入線試験を行うためライトキューブ宇都宮の南側交差点付近から渡り線を通って停留場の2番線に向け進入。その際、先頭車両の4輪と中間車両の後方2輪が脱線した。

第306編成はそのまま約10m進んで歩道に乗り上げ、車止め3本と地上変圧器を破損。第306編成も車両の先頭部とパンタグラフを破損した。第306編成には運転士含め15人が乗っていたが、けが人はいなかった。

東京電力の系統電源の安全性を確認後、4時12分から脱線復旧装置を用いて復旧作業を開始。9時45分頃に復旧し、10時59分頃には牽引用のLRT車両を先頭に連結して車両基地に回送した。

軌道まで戻したあとの第306編成。脱線後の進行方向が白い筋になっているのが見える。【画像:宇都宮市】
脱線した場所の平面図。脱線に至るまでの流れ。【画像:宇都宮市】

宇都宮市の佐藤栄一市長は脱線事故を受け「皆様にはご心配をお掛けしまして深くお詫び申しあげます。現在、原因等を調査中であり、詳細が分かり次第、改めてご報告させていただきます。安全な運行に向け、原因をしっかりと検証し、皆様に安心してご利用いただけるよう努めてまいります」とコメントした。

芳賀・宇都宮LRTは来年2023年8月に宇都宮東口~芳賀・高根沢工業団地が開業予定。宇都宮市と芳賀町が施設を保有し、第三セクターの宇都宮ライトレールが両市町から施設を借りて運行する。今年2022年11月17日から宇都宮駅東口~平石で試運転が始まったばかりだった。

※追記(2022年11月20日10時10分):記事内容を全面的に更新しました。

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